読者のみなさまは「資産運用」をしていますか?
私はしています。
✅人生100年時代。老後資金の準備は若いうちからやらないと。
✅現代は超ハイパー低金利。普通預金金利は0.001%。100万円預けても年間10円。銀行に預けているだけでは全く増えない。
✅そもそも運用が好き。大学生の頃から株式取引をやっていた。
などなど。。。
理由には事欠きません。
現在は、投資信託、米国ETF、外貨預金、日本株を保有しています。
運用総額は1,500万円ほど。
トータルリターンは150万円ほどのプラスとなっています。
運用期間が10年以上ある割には大した成果ではないと私自身は思うわけですが、ここまでくる道のりで様々な失敗を繰り返してきました。
そんな私の失敗談をお伝えすることで、新たに運用を始める読者の方の反面教師になれたら幸いです。
■失敗談その1_日本株の短期売買
大学生の頃です。
ちょうど小泉政権が誕生したり、ライブドアのホリエモンがTVを賑わせていたころでしょうか。
当時大学2年生だった私は、株式投資に興味津々でした。
時代はネット証券の黎明期。
雑誌を見ると「デイトレーダーで億達成」とかそんな記事が踊っていたころです。
感化されてか、大学生ながらに「株で一儲けしてやる」とイキっていました。
バイトで元手の50万円を貯めました。
20歳の誕生日を迎えると同時にネット専業証券の松井証券で口座を開きました。
なぜ松井証券にしたかというと、当時、10万円以内の売買代金であれば手数料無料という他社にはない画期的なサービスをしていたからです。
ログインID/パスワードが郵便で送られてくるや否や、早速、株を購入しました。
確か、諸々の条件をスクリーニングして買う銘柄を決めたものです。
「こんないい株を見つけられるなんて、自分はすごいかも」と陶酔していました。
いま考えると若気の至りというか、なんというか、恥ずかしい限りです。
買ってから「板」と呼ばれる売買情報がリアルタイムで動くものを見たときはココロ踊りました。
なんだかソワソワしたものです。
今まで遠い存在だった投資が一気に身近なものになった瞬間です。
当時は「長期分散積立投資」なんていう言葉は知らず、株=投機的なものという認識でした。
そんな認識ですから、「上がった。下がった。」という株の値動きそのものだけを追うようになっていました。
上がったらすぐ利益確定する。
その資金でまた別の銘柄を買う。
下がったら同じ銘柄に買いを入れて(ナンピン買い)平均購入単価を下げる。
そんなことを繰り返していました。
結果、どうなったかというと、50万円はすぐに元本割れし、時価は30万円ほどになりました。
当たり前ですよね。
スクリーニングとはいっても、既に一般公開されている企業の指標を見比べているだけで、他の投資家を出し抜いているわけでもないし、利益確定するときはちょっとの利幅で売っているし、「損切りは自分の投資判断が間違っていたということになって悔しいからしない」とかいう合理性のカケラもないどうしようもない心理状態であったし。。。
今考えると、当時の自分を小一時間は諭したいです。
「君はぬるい。そんなに甘くない。」
と。
一介の素人丸出しなんちゃって投資家が圧倒的リターンを享受できるほど投資の世界は楽勝な世界ではないのです。
雑誌を賑わせている億デイトレーダーはほんの一握りの存在であり、再現性はゼロに等しいと言っても過言ではありません。
そんな記事に煽られる当時の私は投資の世界ではイイカモであったことでしょう。
結局、マイナスになってしまった株式を売るに売れず、それから10年以上にわたって塩漬け生活を続けることになってしまったのです。
■教訓
・一介の人間は短期投資で儲けようとしない。
・一介の人間は情報優位になれるわけがないと自覚する。
・一介の人間は個別株投資はしない。するとしても、遊び程度に留める。
・イキらない
こんなところでしょうか。
■当時の私にアドバイスするとしたら
✅株式は長期的には必ず上がる。それは歴史が証明している。日本だけに目を向けないで世界に目を向けてほしい。
✅あなたは一介の人間なのだから個別株で勝負しないでインデックス投資で市場平均のリターンを獲得することに傾注しろ。
✅一括投資はハラハラして心臓によくないから、長期分散積立投資でマーケットに居続け、ささやかながらも確実着実なリターンを追求しろ。
こんなところでしょうか。
あらゆる策を駆使して実質的可処分所得を向上させ、そこで得られた余剰資金を資産運用を始めんとしている読者の皆様にも通じるものがあれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。