あれは2011年のことです。
3/11も未曾有の災害、東日本大震災が起きました。
私は当時、都内の職場におりました。
揺れがすごく棚に入っていた書類が床に落ち散乱しました。
金曜日の14時46分の出来事だったので、まだマーケットが開いていました。
地震発生後みるみる下がっていき、マーケットの残酷さを知った次第です。
何日か経つと東京電力の福島原発が機能停止に陥っていることが明らかになり、とんでもない事態になったと感じたのを記憶しています。
翌週、マーケットは通常どおり開きました。
当然下げ下げの嵐。
自分の持っていた株がどんどん下がっていき含み損が拡大していきました。
■どうしようもない思考
そこで何を思ったのか。
「下がった分は株で取り戻そう。」
とイキった一介のサラリーマンの私は、短期売買で値幅を取ろうと思ったのです。
今考えるとアホそのものですが、当時の私はそれが当然であると考えていました。
ギャンブル的思考ですね。
それは投資ではなく投機です。
■何を買ったか
その時、どんな銘柄を買ったのか。
今でも覚えてます。
それは「東京電力」です。
震災が起こる前は安定配当株として人気を博していた東京電力ですが、震災後の原発事故で株価は大下がり。
ストップ安が続いたと記憶しています。
2000円以上あった株価はあっという間に1000円を割り込みました。
ものの1週間程度で半値になったのですから、「これはチャンスだ!短期で値幅とれるぞ!」と、根拠なき熱狂を内に秘め980円ほどで東京電力株に手を出しました。
一瞬、元本を上回りましたが、すぐに元本に戻り、あれよあれよと下がり続け、損切りも出来ず、年末には株価は100円台となりました。
地獄ですよ、もう。
そのときの後悔といったら筆舌に尽くしがたいものでした。
■結局、半値で売る
その後、年が明けても買った値段の980円には戻らず、株価が500円ほどになったところで「やれやれ売り」をしました。
当初の目的の「値幅をとってやる」と威勢のよかった人はどこへ行ったのやら。
残念すぎて言葉も出ません。
■教訓
・一介のサラリーマンに値幅取りの売買は無理、ゼッタイ
・一介のサラリーマンはひよるので損切りはできない
・一介のサラリーマンはプラスになったらすぐに売りたくなる症候群が出てくるから値幅取りできない
ザコすぎます。
■導いた結論
✅一介のサラリーマンは本業で稼いだ資金を長期分散積立投資でじわじわじっくりコツコツ資産形成する
これに尽きます。
可処分所得を最大化させ、そこから得られた余資で投資する。
コストを気にしながら自分で納得できる資産クラスの投資信託に投資する。
これが私にとっての持続可能な投資ライフを送るための秘訣であります。
失敗があったからこそ、納得できる投資手法を築けたので、アホな投資で損した経験もよい経験であったと今となっては思います。
読者のみなさまは私のような失敗をしないよう、悔いのない自己納得感のある投資行動をしていただければと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
関連記事です。
資産運用の失敗談その1です。
あの頃は若かった。。。
kashobunshotoku.hatenablog.com
直近のやおりむファンドの運用実績です。
kashobunshotoku.hatenablog.com