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モーニングスターカンファレンス2021に行ってきた

2021/01/16(土)のことです。

モーニングスター主催の「モーニングスターカンファレンス2021」に参加してきました。

会場は東京国際フォーラム ホールB7でした。

新型コロナウィルス禍による緊急事態宣言中(2021/01/08~2021/02/08)であったため、対面でのセミナー開催も危ぶまれましたが、モーニングスターさんの聡明なる判断により開催をしてくれました。もちろん感染拡大防止策もしっかりとしておられました。平時なら1000人規模は入る会場ではありましたが、250席ほどしか用意せず、ソーシャルディスタンスは十分保たれる配慮がありました。なお、実際の参加者はサラリーマン乞食の目視ベースで60~80人くらいでした。

 

さて、このセミナーですが、投資信託会社各社の講演が7コマ(30分×7)。

そして、モーニングスター朝倉社長による特別講演が最終コマ(40分×1)。

計8コマの内容でした。

 

講演ごとの感想を書いていきます。

 

■講演1

資産運用の新しいカタチ〝ツミレバ″という選択

~iFreeレバレッジシリーズ活用術~

人気のレバレッジファンドを活用して資産運用を効率化!大和アセットマネジメントがご提案する積立とレバレッジファンドを活用した「ツミレバ」で資産運用の新しいカタチをご紹介します。

大和アセットマネジメント

 

内容は投信EXPO2020とほぼ同じ内容でiFreeレバレッジシリーズ推し。

米国株式市場の長期的な成長にベットできるなら、2倍のレバレッジをかけて積立で買い続けるのは一つの解。

ただし、横ばいの相場では2倍レバレッジの悪影響が出ることも認識してちょという内容。

 

 

■講演2

「野村未来トレンド発見ファンド」運用責任者登壇!!

多数のアワードを受賞できた高パフォーマンスの秘訣<魅力的なテーマを切り口とした成長銘柄探し>、そして長期投資に適した運用手法<環境変化に応じた投資テーマの入替&機動的なリスク調整>をご紹介。

野村アセットマネジメント

 

このファンドは知らなかったですね。

複数のテーマを販社ではなく運用会社が選定し、それを時代に合わせて「可変的に」調整していくとのこと。特に下落局面でのα(超過収益)を獲得していくとのこと。

コンセプトはおもしろいと感じました。

他のアクティブファンドと比較して出色のパフォーマンスが出ているなら組み入れるのも一考ですが、どうなんでしょうかね。

 

 

■講演3

真のアクティブファンドの底力
~ドアクティブの運用手法~

昨今インデックスファンドばかりが取上げられ、長期的な資産形成の主流であるべき真のアクティブファンドについて語られないことに強い危機感を持っている二人がドアクティブファンドについて語ります。

セゾン投信

コムジェスト・アセットマネジメント

 

これ、すごく注目していた対談です。

聞いてみて、「面白かったぁ」というのが本音の感想。

インデックスファンド礼賛時代へのアンチテーゼ。

真のアクティブファンドの存在意義についてアツく語っておられました。

コムジェスト・アセットマネジメントの高橋社長は

「アクティブファンドは『宝くじ』であると言っている方が、昨年の投信EXPOのアンケートで1人おられた。その方に伝えたい。真のアクティブファンド、ドアクティブファンドは『宝くじ』ではない。」

という趣旨の発言をしておられました。

セゾン投信の中の社長は

「インデックスファンドは否定しないが、なんでもかんでもインデックスファンドへお金が流れると、本来市場から退場しなければいけないようないわゆる『ゾンビ企業』も生き長らえさせることになりかねない。我々資産運用に携わる人間としては適切な銘柄選択をして株式市場の健全な発展に資していきたい。」

という趣旨の発言をしておられました。

どれもまさに正論。

しかし、どのようにして真のアクティブファンド、ドアクティブファンドを「事前に」選定すればよいか。

ここで話すと長くなるので別の記事に詳細をアップしたいと思います。

乞うご期待。

 

 

講演4

投資も時代は「ニューノーマル」!誰一人取り残さない、取り残されないために!
~宗正彰と古賀涼子の“ラジオ”トークライブ・2021新春~

社会的な課題解決への取組みは企業にとってビジネスチャンスとなる一方、企業価値の向上は投資リターンの拡大に繋がります。SDGsに注目する投資手法として、「インパクト投資」の魅力をご紹介します。

三井住友DSアセットマネジメント

 

世界インパクト投資ファンド(Better World)推し。

話の内容は一般的なもの。

正直、インパクト投資ファンドなら圧倒的なパフォーマンスからして乞食的には下記を推します。

三菱UFJ国際-ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド(愛称:ポジティブ・チェンジ)

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インパクト投資ファンド比較

 

 

講演5
低コスト・インデックスファンド!
~eMAXIS Slim(投資信託)とMAXIS(ETF)の活用術~

「投資」も「新しい生活様式」も継続が大事です。eMAXIS SlimとMAXISの投資のポイントを中心にお話しますので、低コスト・インデックスファンドを活用して着実に投資を継続していきましょう。

三菱UFJ国際投信

 

一般公募投信とETFの違いについて力説。

正直、このカンファレンスに参加する方々の金融リテラシーからして「そのくらい知ってるよ。」という方が多数であったと思います。

また、eMAXIS Slimの低信託報酬についても当然知っています。

これからもがんばってください。

 

 

講演6

「資産運用の高度化が求められる時代」今こそ日本の投資家に必要とされる資産運用文化とは

2世紀の歴史で培った「資産保全」のノウハウ、それは常に長期の視点で高度な技法を積極的に取り入れることで時代の変化に柔軟に対応する力。 欧州の富裕層のみが有するその資産運用文化を今、日本のご投資家へ。

ピクテ投信

 

クアトロ推し。

ピクテの歴史を萩野社長自らお話されておられた。プレゼンが上手であった。

クアトロはプライベートバンキング対象者向け商品と遜色なく、多くのアセットに分散投資することで低リスク低リターンを実現。

普通預金や定期預金に置いておくよりは収益性を期待できると過去の実績が物語っていると。

萩野社長自身も

「ここに入っているアセットを全て説明するのは私でも困難。それぞれのアセットの『信頼できる目利き』が運用しているから大丈夫。」

という趣旨の発言をしておられました。

 

 

講演7

未来志向の米国株式投資戦略
~ESG投資のパイオニアHSBCがお届けする、新たな米国株式インデックスファンド~

米国においてESG(環境・社会・ガバナンス)の機運が高まる今、『米国株式×ESG投資』は新たな潮流となるのか!?米国の成長に未来志向で投資する新たなアイディアを、米国株式見通しとともにご紹介します。

HSBC投信  

 

 

HSBC ESG米国株式インデックスファンド推し。

ESG投資は今後の常識であることを踏まえ、実質コスト0.25%程度のESG関連のインデックスファンドを世に展開。

おもしろいコンセプトですね。

インデックスファンドでありながら、アクティブ的な要素も持つ。

0.25%程度の信託報酬ならアリですね。

 

 

特別講演

「金利なき世界」と「バブルの懸念」、難しい時代の資産運用の考え方

モーニングスター朝倉社長

 

 

これを一番楽しみにしていました。

相変わらずの歯切れのよい喋り。

プレゼンが素晴らしい。

わかりやすいデータをしっかり示して伝えてくれるので納得感もはんぱない。

先進国の国債の尋常じゃない金利低下により資産運用の難易度が上がっている中で適切な解の一つとして為替ヘッジ付外国債券ファンドの組み入れを検討するのもおもしろいのではという主張。

「最終利回り - 信託報酬」がプラスであるなら、投資対象としてアリですね。

また、直近10年間は「米国」の時代であったが、これからは「中国」が来るであろうという見解。

日本のマスコミが我々に植え付ける中国の「負」のイメージだけで、中国をとらえていないか。

世界の大学ランキングや世界のユニコーンランキングに軒並み中国のそれが入っていることを知っているか。

中国のことをもう少しフラットに見て投資対象に組み入れることも検討されたい。

前回の投信EXPOのときと同様、ハッと気づかされました。

中国含む新興国投資も一部組み入れておく必要があるなぁと切に実感しました。

また、最後には長期分散積立投資がやっぱり大事であるということもお話されておられました。

 

✅人間の心理は投資に多分に影響する。「一括投資のほうが儲かったよね」は結果論。上がっている最中に売らずにずっとホールドし続ける胆力はあるのか。あるなら一括投資が向いている。でもほとんどの人はそれができない。だから積立投資がベターな解であるんだ。市場に居続ける、市場から退場しない、それが大事だ。

 

乞食も心より同感いたします。

 

 

余談ですが、モーニングスターカンファレンスの来場者特典として

「ETFはこの7本を買いなさい」をいただきました。

中田敦彦さんもYouTubeで紹介してる良本です。

乞食は何度も読んでいます。

まだの方は是非!

[rakuten:rakutenkobo-ebooks:16529933:detail] 

 

 

 

 

更に余談ですが、、、乞食は当日Twitterで生の声をつぶやいていました。

よかったらご参考にしてください。 

 

 

 

 

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