わたくしサラリーマン乞食は投資信託での資産運用をかれこれ10年以上しております。
始めたきっかけは「貯蓄から投資へ」という国のスローガン。
Googleで調べてみたら、こんな記事がありました。
出典は日本証券業協会
これ、平成19年(2007年)8月のものです。
乞食の体感ではこれよりもう少し前あたりから、「貯蓄から投資へ」と叫ばれていたように思います。
20歳になったその日の深夜0時にまずしたことが松井証券のネット口座の開設手続でしたから、当時の乞食の投資に対する熱といったらすごいものがありました。
ちょうどいい機会なので乞食の投資歴や投資観を振り返ってみたいと思います。
■大学生
デイトレーダーが流行っていた時代。低位株をひたすら買って売っての繰り返し。損切りはできず、利益も小額でとっていた。儲かるわけない。いわば雑魚トレーダーもどき。
■社会人初期
さすがに学生のノリで株式投資をすることもできず。というか仕事で忙しく相場を見てる時間がない。なので、現物株の投資はそこそこに、投資信託を買ってみようと。でも、「長期」投資という視点は全然持ち合わせてなかったので、これもちょっと上がったら売ってしまうという始末。10%以上値上がりしたら即売るみたいな感じ。これじゃあ増えません。
今振り返ってみると当時の投資観としては
✅上がったものはいつか必ず下がる。
✅長期投資とは長期でお金を置いておけるということ。決して長期で保有するものではない。
といった感じでした。リーマンショックがあり、更にその後株式市場が値を下げ、日経平均株価が一時7000円台になったこともある時代を生きていたので、そういう投資観が形成されてしまったのでしょう。やむを得ない側面もあります。だってそういう時代だったんですもん。
■社会人中期
アベノミクスが流行りだしたあたりから、「あれ?今のままの運用スタイルじゃ資産形成なんてできなくない?もうちょっと腰を据えて投資しなきゃいけないんじゃないの?」と思い始めました。たぱぞうさんのブログを読んだのもこの頃です。このあたりで、
✅株価は人間の欲望や今日よりも明日を良くしようという思いが限り必ず上がる。株価の源泉は付加価値の集合体だ。
という投資観になっていきました。
であるならば、メインに買うべき投資対象は低コストのインデックスファンド。ということで、ノーロードは当たり前、信託報酬は業界最低水準のインデックスファンドを見つけては買っていくというスタイルになりました。
また、積立投資を始めたのもこの頃からです。資産クラスの分散だけではなく、時間の分散も大事であると感じました。なので実践しました。
■割と最近👈イマココ
インデックスファンドを中心とする投資信託の長期分散積立投資を順調に継続していった乞食。毎日SBI証券にログインしては損益状況を確認する日々。それはそれで楽しいものでしたが、コロナショックが襲い掛かります。含み益は一気に吹き飛び、含み損に。慌てた乞食は株式のエクスポージャを下げてしまいました。その判断は今となっては誤りだと思っていますが、当時は気が気ではなかったです。1日で日経平均株価やダウ平均株価が平気で1000P以上動くとか、とんでもない事態が続きましたから。「株価は長期で必ず上がる」と信じていたのに、信じられなくなってしまいました。あのときの精神状態は今思えばおかしかったのかもしれません。リスク許容度や確固たる信念がまだまだ存立していなかったということでしょう。
しかし、その後の株価の回復はみなさんご存知の通りで、あれよあれよという間に日経平均株価も3万円を突破してしまいました。
ここで乞食が感じたこと
✅株が下がったらかなりの確率で各国がテコ入れをしてくる。金融緩和で金をジャブジャブに刷ってばら撒く。低金利に仕上げて、債券の価値を相対的に低下させ、株式へ金を向かうようにする。株価上昇誘導は国益。株価下落放置は国賊。
✅インデックスファンドは売却するのが容易すぎる。売ろうと思ったらすぐ売れちゃう。これが逆にダメなんだ。長期で見れば株は右肩上がりと信じているなら「容易には売ることができない心理的な仕組み」を作るべきだ。
この観念からたどり着いた答えが
☑米国ETFの長期保有
です。
経費率が0.0●%と低いVT,VOO、VYMをただひたすら毎日買い続けることを始めました(VOOは週イチ)。また、米国ETFは売ろうと思っても、手数料が0.495%(最大22ドル)もかかるので、コスト意識からか売りたいと思わなくなりました。これが大きいです。心理的に売りたくなくなるハードルを設けられました。結局、今に至るまで乞食は一度も米国ETFを売却していません。まあ、あとは配当が四半期ごとに出てくるのが気休め効果としても大きいんんですよね。
また、モーニングスター社主催の投信エキスポでの朝倉社長の講演も響きました。
✅「世の中のアクティブファンドは大体がエセアクティブファンドではあるが、中には真のアクティブファンドもある。」
そうです、これなんです。
乞食は投資信託での運用を10年以上継続してはいましたが、投資信託の選球眼を磨いてきませんでした。というより、「アクティブファンドはコストの塊。長期でインデックスファンドに勝てるわけない。」と思い込んでいました。実際、それは一部では合ってると思いますが、一部では間違っています。探せば真のアクティブファンドはあるんです。探した結果、自分なりに真のアクティブファンドだと認識した銘柄で特に強い思いをもったのが下記3ファンドでした。
・ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド(愛称:ロイヤル・マイル)
・ベイリー・ギフォード インパクト投資ファンド(愛称:ポジティブ・チェンジ)
・インベスコ 世界ブロックチェーン株式ファンド(愛称:世カエル)
これらのファンドとの出会いが乞食を変えました。
☑真のアクティブファンドを買う
自分の選球眼を磨いて、自分自身の責任において真のアクティブファンドだと思う銘柄に投資をする。これって投資の醍醐味だなぁって思います。当たればうれしいですが、当たらなくても今後の選球眼を良い方向に変化させていく糧になると思うんです。ただ、真のアクティブファンドを投資のメインに据えることはできません。リスクが高くなりすぎるキライがあるからです。そこで乞食が考え出したベストバランスは
☑コアに米国ETF、サテライトに真のアクティブファンド
これです。コアサテライト運用っていうやつです。
今後も継続してこの運用スタイルを貫くかはわかりませんが、これが現時点(2021年3月現在)で一番しっくりきています。
乞食は一介の個人投資家なので、いかようにも変化することができます。
一貫性をもって投資する必要がないのです。
まずはやってみて性に合わなかったら軌道修正する。
そういう姿勢で臨んでいきたいと思います。
■あわせて読みたい
乞食は小銭拾いをエセ稼業としていますが、投信による資産運用のほうが何倍も経験があります。ご興味がある方は、本ブログの「資産運用」カテゴリーをご覧いただければと思います。
kashobunshotoku.hatenablog.com
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わたくしサラリーマン乞食は資産運用と並んで、ポイントサイトの有効活用を体を張って実践/実証しています。
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