
新発10年国債利回りが節目の1%を超えました。
[東京 22日 ロイター] - 東京円債市場で22日、新発10年国債利回り(長期金利)が1.00%に上昇し、2013年5月以来の高水準を付けた。日銀の国債買い入れ減額や早期追加利上げ観測を背景に、金利上昇圧力が強まった。きょうの40年債入札が弱めの結果となったことも、債券売りの口実となった。
金利上昇の背景にあるのは、「日銀の早期の正常化が進むとの観測だ」とニッセイ基礎研究所の上野剛志上席エコノミストは指摘する。5月中旬以降、米金利が低下する中で国内金利は上昇している。早期の追加利上げ観測が根強い上、市場では、遠からず日銀が債券保有額の圧縮に動くとの見方がくすぶっている。
このニュース自体には特段の意味を持ちませんが、わたしが恐れているのがこの先に確実に起こりうるであろう『住宅ローン金利の上昇』です。
おそらく大多数の方が変動金利の住宅ローンを組んでいるはずです。
今であれば0.4%とか0.5%とかそのくらいですかね。
『変動』ですから、そのうち変わるわけです。
世の中の金利が上がれば住宅ローン金利も上がるんです。
正確には各銀行が定めている短期プライムレートが上がれば住宅ローン金利も上がります。
そうなったらどうなるのでしょう?
金融資産がそれなりにあるとか、キャッシュフローが潤沢であるとか、そういう世帯なら問題なくやり過ごせるでしょうが、カツカツな状態で背伸びして物件を買った世帯はマジでやばいですよ。
場合によっては、返済が滞ることだって起こり得ます。
返済が滞れば信用情報に傷がつき、今後の生活に支障をきたします。
返済が滞ったとて、それでも銀行にリスケしてもらいながら返済できればまだマシです。
家に住み続けられるんですから。
本当に返済できなくなったら物件を売却するよりほかなくなります。
いまであれば都心部の区分所有マンションなら価値が上がっているのて売却完済できると思いますが、それは『たまたま』です。
基本的には不動産(建物)は経過年数ともに減価します。
いざ売る時になって思い通りの価格で売れなかったら売却完済はできません。
ローンが残るのです。
そうなってしまったら悲惨な末路ですね。
住宅ローンを組む際はある程度の余裕(金融資産なりキャッシュフローなり)をもって臨みたいですね。