去る2021/9/18(土)に投信EXPO2021に参加したことは⇩の記事でお話しました。
kashobunshotoku.hatenablog.com
モーニングスター朝倉社長の基調講演が控えめに言って最高だったという話です。
ありがとうございました。
さて、投信EXPOでは協賛している投信各社の特別講演を聞けます。
今回はその感想記事です。
1⃣ピクテ投信投資顧問株式会社
テーマ株式アクティブ運用 世界No.1のピクテが考えるメガトレンドを捉えた資産運用とは?
iTrustシリーズの話でした。
・10~15年スパンで成長する分野を見極める。
・ベンチマークは設定しない
➡(乞食の心の声)ベンチマークを設定してくれないと個人投資家がそのファンドのいい悪いを判断できなくないか。
・最近はアクティブ型のテーマ型ファンドに資金流入が多い
➡(乞食の心の声)いやいや、それは証券会社や銀行がゴリゴリセールスで売り込んでるからでしょ。
・iTrustシリーズをまるごと詰め込んだ「iTrustオールメガトレンド」なるイチ推しファンドが2021/10/15に設定される。
2⃣三菱UFJ国際投信株式会社
ファンドマネジャーが語る!コロナ禍で注目が集まる「米国IPO」企業への投資
米国IPOニューステージ・ファンドの話でした。
・上場から5年以内かつ時価総額30億ドル以上の銘柄から投資ユニバースを選定す
・上場廃止銘柄をつかまないのが肝
・資産形成のために成長性が高い米国IPO銘柄を使わないのはもったいない
➡(乞食の心の声)正直、米国IPO銘柄の目利きは素人にはしんどい。プロ目線で銘柄選定する意義はあると思う。これぞアクティブファンドである。ポートフォリオの中で「スパイス」的に組み入れるのはありだと思う。
3⃣セゾン投信株式会社 & コムジェスト・アセットマネジメント株式会社
”真の長期投資に期待できること” ESGはリターンの源泉、テーマにあらず!
毎度おなじみのセゾン投信の中野社長とコムジェストの高橋社長の対談でした。
・ESGはリターンをあげる手段であり源泉である。テーマではない。ESG投資をしてリターンが下がるなら、そんな投資はするべきではない。
➡(乞食の心の声)そのとおり!投資で最も大事なのはリターンの追求。それを犠牲にした投資というのは投資ではないと思う。投資はボランティアではない。
・投資企業を選定する際は企業カルチャーや30代の離職率を必ずチェックする。特に30代の離職率が高い企業には投資できない。なぜなら今後の幹部候補が社外に出ていく会社は今後の成長が期待できないからだ。
・え、ESGインデックスって何??そんなのありえるの??
・アクティブファンドは超過リターン(アルファ)を狙うべき存在
・(否定的な文脈で)最近の売れ筋ファンドはテーマ型ファンドが上位に来ており、先祖返り状態になっている。
・(否定的な文脈で)インデックスファンドが蔓延る現状はいかがなものか。インデックス投資だと市場まるごと買うので本来生き残るはずのないゾンビ企業にも資金供給していることになる。インデックスファンドの運用主体が何千社もの企業に対して議決権行使をしっかりできるとは思えない。エンゲージメントが果たされないのではないか。投信業界としてもインデックスファンドの蔓延には危機感をもっている。正直、インデックスファンドのあまりの低コストの信託報酬では投信会社の存続自体がが持続可能でなくなる可能性すらある。
➡(乞食の心の声)業界のうんぬんは個人投資家が考えることではない。インデックスファンドは市場全部を買うからいいんだ。インデックスに負けるアクティブファンドのなんと多いことか。時価総額加重平均のインデックスファンドなら企業の新陳代謝も自動的に行われる。だから「ずっと持てる」。投資の初心者や初級者はインデックスファンドを買っておけばいい。アクティブファンドは上級者向けではないか?でも現実は投資の「と」の字もあんまりわからない高齢者にアクティブファンドを証券会社や銀行がゴリゴリ売っているのが実情。。。
4⃣大和アセットマネジメント株式会社 & ウォルター・スコット・アンド・パートナーズ・リミテッド
徹底したリサーチに基づき優良企業に厳選投資~ウォルター・スコット優良成長企業ファンドのご紹介~
新商品である「ウォルター・スコット優良成長企業ファンド」のプロモーション。
・ウォルター・スコットはスコットランドの運用会社。日本での投信組成は今回が初。
・下げに強いファンドが大事。
➡(乞食の心の声)すいません。全体的にあまり印象に残りませんでした。スコットランドの運用会社でベイリーギフォードの投信が成功したので二匹目のどじょう的な位置づけなのかと思いました。知らんけど。
■まとめ
投信EXPO2021の投信会社の特別講演は正直いって乞食にとっては「いまいち」でした。
2019年の日興アセットマネジメントの「グローバル3倍3分法ファンド」の衝撃的なプレゼンを上回る内容はありませんでした。
今振り返ると、「グローバル3倍3分法ファンド」のコンセプト「有効フロンティアの上を行く」というのは超絶画期的な発明であったと乞食は思います。