本日は結論から申し上げます。
🟦真のコスト=実質コスト−投信マイレージ付与率
投信選びの際にはこの公式を覚えておきましょう。
この公式、分解すると以下のようにこうなります。
🟨真のコスト=信託報酬+信託報酬以外の経費−投信マイレージ付与率
では、一つ一つ用語を見ていきましょう。
■信託報酬・・・投信会社、販売会社、受託会社に払う費用の合計
■信託報酬以外の経費・・・売買委託手数料、有価証券取引税、保管費用、監査費用、その他
■投信マイレージ付与率・・・SBI証券では投信ごとに年最大0.2%のポイント付与あり
同種の投信を比較する際には、一般的には信託報酬で比較をすることが多いのですが、実はそれだけでは正確には不十分なのであります。
信託報酬以外にもコストはかかりますし、投信をもっているだけで付与されるポイントも実質的には経済的価値といえます。
これらを総合的に勘案したコストが真のコストなのであります。
実例
では、具体的に比較してみましょう。
比較対象は、大人気の全世界株式を投資対象とする低コストインデックスファンド
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
・SBI・全世界株式インデックス・ファンド
信託報酬以外の経費は投信会社の公式サイトの運用報告書で確認ができます。
■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS
■SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま(全世界株式))|目論見書・定期レポート等│SBIアセットマネジメント
こう比較してみると、
信託報酬ベースでは0.0042%の差であった両者ですが、
真のコストベースでは0.0202%となり、
その差は0.016%と4.8倍となります。
これを大きいと見るか小さいと見るかはその人次第ですが、一つの参考材料になろうかと思います。
少なくとも、
🏴☠️信託報酬だけで比較するのは好ましくない
というのは紛れもない事実であろうかと思います。
しかし、このようなことを証券会社や銀行やFPは教えてくれません。
誰も教えてくれないのです。
説明するのがめんどくさいというのも理由の一つでしょうが、そもそも彼ら彼女らはこのような視点で投信のコストを認識できていないと思います。
一見よく知ってるような彼ら彼女らも「素で」知らないのです。
個人投資家のサラリーマン乞食は投信について猛(?)勉強しているのでこのような事実を知ることができました。
興味を持って調べることは尊いですね。
知れば知るほど奥深い投信のコスト。
自分なりに「納得」して投資をする際のご参考になれば幸いです。
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